【探偵が解説】浮気調査の基本である”徒歩尾行”のテクニックと注意すべき点

【探偵が解説】浮気調査の基本である”徒歩尾行”のテクニックと注意すべき点

浮気調査において、歩いている調査対象者を尾行する通称”徒歩尾行”の姿こそ、探偵と聞いて最もイメージされるものではないでしょうか?

この徒歩尾行こそが浮気調査における探偵が行う作業の中で、一番基本的で重要なものとなります。考えようによればただ歩いている人についていく、という単純な作業にはなりますが、移動のバリエーションが自転車や車などの乗り物に比べて無限な為、どのような動きにも対応していかなければならないという難しさもあります。

又、人混みの多い街中もあれば、深夜で閑散とした住宅街、建物の中や電車での移動などという様々な場面で対応し、失尾(見失うこと)や発覚(バレること)をせずについて行く必要があります。

今回は、浮気調査において重要な徒歩尾行について、探偵がテクニックを詳しく解説していきます。

目次

1.浮気調査において探偵はどんな時に徒歩尾行をするのか?

【探偵が解説】浮気調査の基本である”徒歩尾行”のテクニックと注意すべき点

探偵は、歩いて行動する対象者に対して徒歩尾行を行います。

ただ歩いてずっと行動する方もいれば、電車やバスを乗り継いで行動する方もいらっしゃいます。建物の中に入ってエスカレーターやエレベーターを利用するのに対してもついていかなければなりません。

徒歩で移動出来る場所は、全て徒歩尾行にて対応する必要があります。だからこそ、浮気調査の基本は徒歩尾行なのです。

2.探偵が行う浮気調査の徒歩尾行はどんな体制でやるのか?

浮気調査のプロである探偵は、どのようにして徒歩尾行を実施しているのでしょうか?失敗することのないように実施していく徒歩尾行方法を紹介していきます。

2−1.浮気調査の徒歩尾行は「尾行係」と「撮影係」で役割分担する

【探偵が解説】浮気調査の基本である”徒歩尾行”のテクニックと注意すべき点

浮気調査における徒歩尾行の目的は、行き先を突き止めていくことになります。又、それと同時に対象者の様子をきちんと撮影して記録におさめる必要もあります。

徒歩尾行には最低でも2名の探偵で対応することで、徒歩尾行に専念する係と撮影に専念する係に役割分担していくことが出来、それにより調査の成功率を格段に向上させます。

2−2.2人以上で徒歩尾行を行うことでリスク回避に繋がる

いくらプロの探偵であるとはいえ、徒歩尾行が難しい対象者は存在しています。そもそも調査に入る前から警戒度が高い対象者であったり、人の顔や姿を認識する能力の高い対象者は存在しています。

探偵は対象者に尾行を気づかれない為にも、何度も姿を見られないように尾行しますが、透明人間でも無い以上全く姿を晒すことなく徒歩尾行することは不可能です。

その為、探偵は2人で尾行する場合同じ場所で尾行することはしません。探偵2人共が対象者の視界に入らないように注意し、見られたとしても一人だけになるようにリスクを分散します。一人が右側から尾行していたらもう一人は左側から尾行する、といった感じです。

3.探偵は浮気調査の徒歩尾行でどれくらいの距離を取るの?

徒歩尾行はただ単について行けば良い訳ではありません。バレないようについていくことが前提ですので、尾行していることがバレないように距離をとって実施していく必要があります。

対象者との距離については、尾行する場所によって大きく異なってきます。調査場所ごとの尾行方法について詳しく解説していきます。

3−1.人が多い繁華街における徒歩尾行方法

繁華街

繁華街は探偵にとって天国と地獄です。

というのも、徒歩尾行を行う上で人混みは「姿を隠せて発覚する危険が低くなる最高の環境」と言えますが、時としてその人の多さが命取りになります。わずかな時間でも対象者から目を離してしまうと、途端に対象者の姿を見失ってしまいます。(探偵用語で失尾)

一度見失ってしまうと簡単に見つけ出せなくなってしまうのが繁華街の特徴です。

兎に角、繁華街では「発覚の危険」を恐れるより、「見失う危険」を優先に尾行を行う事が重要になります。

尾行者と対象者との間に、一人から二人を挟む距離が理想の距離になります。

3−2.人が少ない場所での徒歩尾行方法

人通り

繁華街と違い、人の少ない場所と言うのはどうしても発覚の危険が高まります。建物の陰に隠れたり、看板に隠れたり、他には電信柱や駐車してある車の後ろ等々、あらゆる物の陰に姿を隠しながら尾行を行わなくてはなりません。

しかし、姿を隠してばかりいては最高のタイミングでの撮影機会を逃してしまいます。時には、勇気を振り絞り姿を曝して尾行を行わなくてはなりません。

姿を見せ気付かれず尾行を続ける事は容易くありません。そんな時は対象者の癖を利用します。後ろを振り向く時の癖が左側から向くのであれば、対象の左側をなるべく歩かない方が良いです。ガラス張りの店の前を通るたびに、自分の姿をチェックする対象者の場合は、尾行者が映り込まない様に気を付けます。

大切なのは「対象者の視界に入らない」事です。対象者の癖を味方にしてこそ長時間でも尾行をする事が可能になるのです。

理想の距離は建物一軒から二軒になります。

3−3.デパートなどの施設の中における徒歩尾行方法

デパート

デパートの様な沢山の店舗があり大勢の人が集まる場所と言うのは、想像しただけでも尾行が困難に思えますが、難易度は中級になります。

他の場所の尾行と違い、各々の状況で取る距離が変わります。対象者に見つかる危険性は余り高くは無いのですが、失尾(対象者を見失う事)をする可能性が高い為、難易度が中級になります。

まず注意して頂きたい事として店の入口になります。デパートや大型ショッピングセンターの入口は基本ガラス張りになります。入る時に嫌でも後ろを歩く人が映り込んでしまい姿を確認されてしまう恐れがあります。扉が開ききり姿を確認されない距離が好ましいです。

店に入ると対象者により行動パターンが変わります。大まかに分けると3パターンになります。

1つ目は、最上階より降りながら全フロアを見る人。2つ目は、1つ目と逆で下の階から上に向かって全フロアを見る人。そして、3つ目は目的のフロアにだけ行く人です。

・最上階より降りながら全フロアを見る人の注意点

まず1つ目ですが、このパターンの時はエレベータを使用する可能性が高い為、あまり距離を取る事はお勧めしません。3メートルから5メートルの距離を取り、エレベーターを視界に確認した段階で2メートルから3メートル迄、距離を詰めましょう。

乗り込んでから注意して欲しいのが、行き先のボタンを決して先に押さないと言う事です。対象者の中には他人が乗り込んで来るとボタンを押さない人がいます。これは警戒行動になりますので、この様な状況になった場合は、距離を取る事をお勧め致します。

・下の階から上に向かって全フロアを見る人の注意点

次に2つ目の下から順に上がって行く場合です。この時は、エレベーターよりエスカレーターを使う可能性が高くなります。

まず、混んでいる時は対象者と自分の間に二人挟む距離が望ましいです。何故一人ではなく二人かと言うと、前に乗っている人の方が高い位置になる為、一人挟んだ位では視界に入ってしまいます。少しでも対象者の視界に余計な物を入れさせる事で、自分の存在感を薄くします。それなら五人位、間に入れれば良いと思われる人もいるかと思いますが、距離を取ると反って視界に入りやすくなります。

又、距離を取ると上りきった時には対象が居なっくなっている可能性があります。ですので対象者の姿を確認出来、尚且つ視界に入らない理想の距離は二人から三人になるのです。

では、混んでいない時はどうでしょうか。混んでいない時は、間に一人すら居ない状況になる事が多く、混んでいる時の様には行きません。

ここでも大切な事はやはり対象者の視界に入らないと言う事です。対象者が上りのエスカレーターに乗車してもすぐには乗らず、対象者の足しか見えなくなる迄待ちます。稀にですが短いエスカレーターを設置している場所がありますが、その時は対象者が昇りきる1メートル前で乗車し、止まらずに歩いて上ります。

上りのエスカレーターの隣に、下りのエスカレーターが併設してある時に注意して欲しい事があります。それは、対象者が昇った後すかさず降りて来ると言う状況です。追跡者を確認する行動になりますので、こういった場合は直ぐに付いては行かず、少し距離を取ります。下のフロアで待ち伏せしている対象者も居ますので、十分に注意をして下さい。

・目的のフロアにだけ行く人の注意点

3つ目のパターンですが、これは行く階も場所もランダムな為、1つ目と2つ目のパターンを巧く使い尾行します。

繁華街

・対象者が店舗巡りしている場合の徒歩尾行法

次に目的のフロアに到着し店舗巡りを始めた対象者を尾行する方法になります。ここまでの難関をクリアしてもまだ気を緩める事は出来ません。対象者が各店舗を回り出し店舗を出入りします。その都度付いて回るのは危険が伴います。

店舗に対象者が確実に居る事を確認した後、店舗の出入口を固める形で店舗の外で待ちます。この時に注意して欲しいのが店内の出入口の場所になります。対象者が使用した出入口の他にも無い事を確認します。

もしある様であれば店舗内で対象者を監視しなければなりません。その時は買い物客を装ったり、携帯電話を掛けながら商品を眺めている振りをして監視します。明らかにおかしい状況で無いかぎり対象者が店内から出る迄見届けます。

・対象者が警戒行動を見せた場合の尾行方法

どんなに巧く尾行をしていても突然、警戒行動を始める対象者もいます。同じフロアを回り出したり、頻繁にトイレに行くと行った行動が見られた時は、警戒行動ですので距離を取るようにします。

そして最も危険な事は、従業員専用口に入られてしまう事です。これは、対象がデパートの従業員である場合と、そうで無い場合との両方で考えられます。従業員の場合は専用口に入るのが当たり前ですが、入られてしまうと何も確認できなくなってしまいます。

裏でどの階にも行けるのでそのまま帰られてしまう可能性があります。しかし、従業員とわかっていれば出入口を押さえる事により最悪の状況を防ぐ事も可能になります。

従業員で無い場合ですが、これはかなりの危険な状態といえます。昔、張り切り過ぎたせいか警戒され、尾行中に従業員専用口に逃げ込まれた事がありました。この時は店員さんと話をしていた直後に裏に一緒に消えて行きました。この場合はどの階に行ったのか判断が出来ない為、探す事はほぼ不可能になります。

逃げ込まれる事の無い様に十分に注意しましょう。というより、このような行動を対象者がとった時点で調査は即終了する必要があります。

3−4.満員電車や駅構内での徒歩尾行方法

満員電車

尾行をする上で対象者が駅を利用し電車に乗る事は極めて高い確率で起こります。その為にも常に準備をしておきたいのが電子マネー(Suica・ICOCA etc.)になります。

まだ電子マネーが無かった頃は、その都度切符を購入しなければならず、対象から目を離してしまい失尾する率が高くありました。それだけでは無く切符を初乗り分しか購入していない為、改札で清算する暇が無く一万円を置いて来たなんて事も多々ありました。

円滑に調査を進める為にも、まずは忘れずに電子マネーを用意しましょう。もちろんしっかりとチャージしておきます。

改札

・改札通過時の尾行方法

では実際に対象者を追って駅に到着した時の注意点を見て行きましょう。

まずは券売機と改札付近ではあまり近づく必要はありません。唯一近づくとすれば切符の購入金額を確認する時になります。金額を確認する事により行き先を絞り込む事が出来、予測をたてる事が出来ます。

更に余裕があるようなら、対象者が券売機上方にある行き先の看板を見る目線先を見ましょう。向かう方向を絞り込む事が出来ます。

券売機に行かず直接改札に向かった場合は、対象者が改札を確実に通過した事を確認してから駅構内に入ります。

改札

改札通過時の尾行方法

・駅構内の階段やエスカレーターにおける尾行方法

ホームに向かう方法として、階段・エスカレーター・エレベーターの手段が考えられます。

まず階段を使用する場合ですが、対象者が階段中頃に到達した段階で階段を上り始めます。この時もなるべく真後ろを歩かず斜に見る形で歩きます。

特に対象者が女性の場合は違う意味(痴漢や物取り)で警戒をしますので注意が必要です。

又、この際に注意しなければいけない点としては、階段の下から女性の対象者を撮影すると盗撮に間違えられてしまいますので絶対にやってはいけません。階段尾行

・エスカレーターの場合の尾行方法

次にエスカレーターの場合ですが、こちらの場合は、対象者と同じ様にエスカレーターを使用せずに併設してある階段を使います。これは朝の通勤ラッシュや夕方の帰宅ラッシュ時の人混みの中、良いポジションを取れずに対象者を見逃してしまう危険を回避する為なのです。

皆が皆、エスカレーターを止まって乗る訳ではありません。特にラッシュ時は歩いて利用される人が大半を締めます。対象者の真後ろすら歩く事が出来ないのがラッシュ時です。

しかし、階段を使う事により歩かれても同じスピードで追う事が出来、止まった状態で使用した場合には、先に頂上で待ち構える事が出来るのです。

エスカレーター

・エレベーター使用時の尾行方法

エレベーターは階段やエスカレーターと違い同じ空間に身を投じなければなりません。ラッシュ時は特に気にする事はありませんので、積極的に乗車しましょう。逆に乗れなかった時が大変です。

ラッシュ時はホームも人で溢れ返っています。そんな中を探すのは大変な作業になり、失尾してしまう危険が高まります。急いでホームに向かったとしても、既に電車が到着しており、どの車両に乗車しているのかわからないと言う事態になります。

・ラッシュ時での尾行方法

ラッシュ時で大切なのは「見失わない事」です。何が何でも食らいついて行きましょう。ラッシュ時で無い時はなるべくであれば同じエレベーターに乗りたくないものです。小さい駅でホームにだけ行く使用ならば特に焦る必要はありません。

しかし、大きい駅になるとホーム以外にも停車する階や連絡口の階があり一緒に乗車していないと、どこで降りたのかわからなくなってしまいます。大きい駅で沢山の選択肢が起こりうる状況であるならば、同じエレベーターに乗車しましょう。

・電車待ち時のホームにおける尾行方法

次にホームで電車待ちをしている状況での位置取りと距離ですが、こちらもケースバイケースになります。

まずは進行方向側先頭に向かう時、この場合は決して一緒に付いて行かないで下さい。車両2両分は空けて様子を見ます。

では逆に進行方向とは逆(後方車両側)に向かった場合、こちらも付いて行かないで下さい。車両2両分は空けましょう。しかし、先頭側と違い後方車両側に行った場合は車両1両分でも構いません。では、なぜ間隔を空けた方が良いのでしょうか。

なぜかというと先頭側に向かった場合、電車がホームに入って来る時に、当然の様に人は電車を確認します。その時に、対象者の視界に姿が入らない様にする為です。後方車両側ではその心配はありませんが、電光ケージ板や時計を見る可能性がある為、最低でも車両1両分は空けます。

ホーム中側の場合は対象者より進行方向側2両隣に位置取ります。これも先ほどの説明通り、可能な限り対象者の視界に入らない可能性を高める為です。しかし、この距離感はラッシュ時では無い時の距離感になります。ラッシュ時は対象者と同じ車両位置で待つ様にします。

駅のホーム

・乗車後の電車内での徒歩尾行方法

乗車時はどの位置取りが良いのでしょうか。これもまたラッシュ時とそうで無い時とで異なります。

混雑していない時は、対象者が乗った隣の車両から乗車します。その位置から対象者を確認出来るのであれば、車内が混み合う迄は、その場から様子を伺います。突然、対象者が車両を変える可能性がある為、同じ車両に乗る事はあまりお勧めしません。

次にラッシュ時になりますが、この場合は必ず対象者と同じ場所から乗る様にします。何故ならば「発覚の危険」より「見失う危険」を優先する状況だからです。満員電車内の混み入った状態で、人の顔を見る余裕はそうある物ではありません。

ただ気をつけたい事として対象者の真後ろに立つ事と対象者と向き合う事はお勧めしません。後ろに立たれると人は自然とその人に対して警戒心が湧きます。満員電車と言う密着した状態で尚且つ閉鎖空間であれば当然です。これは痴漢や物取りといった警戒心でもあります。ですので後ろに立つ事は可能な限り避けましょう。

向き合う事も同じです。長時間向き合っていれば嫌でも印象に残ってしまいます。下を向いていたとしてもあまり効果はありません。逆に、目を離した隙に対象者が人混みに紛れてしまい、見失う可能性が高まります。

・対象者が女性専用車両に乗られた場合の尾行方法

気をつけたいのが女性専用車両になります。女性が対象者を尾行しているのであれば特に問題は無いのですが、男性の場合はそうは行きません。無理矢理に乗車したとしても、反って発覚する危険性がある為、可能な限り乗り込む事は避けます。

以前「無理に乗車したは良いが、結局3駅目で駅員に下ろされてしまった。」という事がありました。印象だけ残す結果になってしまい、発覚はしなくても尾行の難易度を自らあげてしまうのです。ではどうすれば良いのか。この場合は緊急対応をします。

まず隣の車両に確実に乗り込み、駅に到着する度に降りて確認します。これは大変な作業になりますが、乗り込んだ扉の位置がわかっていれば焦る必要はありません。可能であれば両隣の扉迄フォローする事をお勧めします。

電車内も駅構内もそれぞれ時間帯や状況により尾行の距離感は異なります。交通機関での尾行では距離感を気にするよりも「発覚の危険」より「見失う危険」を気にして尾行をする事をお勧めします。

3−5.閑散とした住宅街における徒歩尾行方法

閑静な住宅

住宅街での尾行は必要以上に気を使わなければいけません。何故なら、狭い路地や沢山の曲がり角といった尾行者泣かせの立地条件だからです。特に夜は、発覚と失尾(対象者を見失う事)の危険が最も高い場所になります。

対象者の居住先にたどり着いてみたら、不審者と思われ警察が居住先に待ち構えていたなんて事もありました。

住宅街での距離感は非常に難しく近ければ不審者と思われ、少しでも距離を取ればどの家に入ったか確認出来ません。そこで、一定の距離感を保つ為にも小道具が大事になってきます。一番のオススメは「コンビニ袋に長ネギが入たものを持つ」です。必ずしも「長ネギでなければ駄目だ」と言う訳ではありません。大根でも構いません。要するに、住宅街では生活感が大切なのです。対象者にこの地域の住人だと思わせる事が重要です。

両手に商品の入った買い物袋を持つと更に良いです。というのも、人とは面白い物で両手が塞がっている人に対しては急激に警戒心が薄くなるのです。そういった意味では買い物袋では無く、空の段ボウルでも良いのですが、歩きづらいのでお勧めはしません。

距離は3メートルから5メートルを維持する事が望ましいです。

4.徒歩尾行において探偵が失尾(=見失なう)しやすいポイント

徒歩尾行において、特に失敗しやすいポイントというものが存在します。バレない(発覚しない)ように距離をとって尾行しますが、一瞬の隙に見失ってしまうこともあります。

特に失尾しやすいポイントをまとめてみました。

失尾しやすいポイント①:満員電車時の降車時

身動きが取りづらく思うように動けない為、突発的な対象者の行動に対応出来ない場合があります。対象者との間に人が居すぎて追いつけず、降車した駅は分かったがその後、人に邪魔されて失尾することがあります。

失尾しやすいポイント②雑居ビルに入った時

ビルのどこかのテナントに入ったと思っていたら、裏口があって通り抜けされていたというようなことがあります。

ただ単に通り抜けするためだけに入り、すぐに裏口から出ていたなんてこともあります。

失尾しやすいポイント③:デパート、百貨店の店内

出入り口が多く人が多く移動手段が沢山ある為、全てを網羅することが出来ず失尾してしまいます。特に女性を追跡している際、下着売り場や女性用の衣装フロアをウロウロされた場合には、対象者だけでなく店員からの視線も厳しくなり、長時間の張り込みはとても難しい場所です。

又、店内でエレベーターを使用された場合、一緒に乗り込まなければいけないのですが、何度も同じエレベーターに乗り込むと姿を覚えられてしまうため、乗り込むことを躊躇してしまい失尾してしまうということがあります。

失尾しやすいポイント④:ディズニーランドやUSJなどの巨大アミューズメントパーク内

前売り券を購入されており先に入場されてしまった場合には、ほぼ場内での発見は不可能となります。また、人が多い為、施設内で失尾しやすく、そこから再度発見することも難しいです。

失尾しやすいポイント⑤:駅構内や巨大な建物内にあるトイレ

駅構内や巨大な建物内にあるトイレは人の出入りが多い為、視界が重なって見えづらくなり見失うことがあります。

失尾しやすいポイント⑥:コンビニ

入った出入り口とは違う出入り口が存在しており、そこから出られることが稀にあります。特に大きな建物の中に入っているコンビニは、正面から確認出来ないような出口が存在しており、いつの間にか外に出てしまっているなんてこともあります。

失尾しやすいポイント⑦:住宅街

住宅街では距離を長めにとって尾行しますが、その為に曲がり角で居なくなってしまうことがあります。直線の尾行時には長めに距離をとりますが、対象者が曲がって姿が見えなくなった瞬間にダッシュして距離を縮めます。

対象者が女性の場合には、自宅に近くにつれ警戒心がとても強くなっていきますので、かなり距離をとる必要がありますので難易度が高くなります。

失尾しやすいポイント⑧:駐輪場

入った出入り口以外にも出入り出来る場所があります。月極と一日利用者で駐輪出来る場所が違うところもあります。清算をしている隙に行かれてしまうなどがあります。

駐輪場に入った場合には、必ず探偵も一緒に入って出るところを見届けるようにしています。

失尾しやすいポイント⑨:タクシーの降車時

タクシー対象者が突然タクシーを使用した場合に、タクシーを使わないといけなくなります。精算時に対象者から目を離しやすくなる為、失尾しやすくなります。

降車時は降りた先が繁華街になっていた場合、大勢の人に紛れてしまい失尾しやすくなります。探偵は、一人は確認し続け、もう一人が料金を清算するようにしています。

5.徒歩尾行する際は、変装が大事!探偵はどんな変装準備をするのか?

変装

常に変装する訳では無く、対象者の視界に入ったかな?と思った時点でこまめに変装を行い印象に残らないようにします。基本的な変装としては、帽子、メガネ、上着で対応していきます。

この3つのパターンを変更させ様々なバリエーションを作って印象を変化させていきます。

(1)帽子

ニット帽やベースボールキャップが良いです。特にニット帽は変装以外でもカメラを隠せたりするという用途もあり重宝します。バッグの中でもかさばらないのが良いです。

(2)メガネ

メガネの縁(ふち)がわかりやすいものでないと、かけても変装になりません。黒縁メガネが理想的です。

(3)上着

一番良いのはリバーシブルタイプのものです。ユニクロによく置いてあり値段も安く目立たないデザインなのでプロの探偵はよく利用します。

原色系の派手な色(特に赤や黄などの色)は避け、自然色(薄い緑系や茶系、グレー系など)を選ぶようにします。

(4)ズボン

ズボンはすぐに着替えることができないからこそ、目立たないものを着用します。ジーンズやチノパンなどが良いです。ハーフパンツは印象に残りやすい上、一旦覚えられたら最後なのでやめておきます。

(5)意外な調査向きの服装とは

浮気調査を行う際に向いている意外な服装があります。それは作業服です。ニッカポッカのような派手なものではなく、作業員の方がよくきているような地味なものが理想的です。その上で張り込み車両に軽バンや軽トラなどを使用すれば、長時間の張り込みでも不審な印象を与えることなく通報をうけることはありません。

探偵が浮気調査を行う上で実施している変装方法については、こちら「探偵が浮気調査を成功させる為に行う変装方法とは?」に詳しく記載しています。

6.探偵が徒歩尾行する際に注意している5つのポイント

プロに探偵にとって、徒歩尾行する上で必ず注意している点があります。その中でも重要な5つのポイントについてそれぞれ説明していきます。

6−1.深夜の徒歩尾行には音に気を配る

靴はゴム底のシューズを使用し、自分の足音や服が擦れるような音が出ないように注意します。深夜だと距離を長くとり尾行しますが、対象者の発する音を頼りにして距離を長くとり尾行することもあります。

住宅街に住んでいる対象者の宅割(家を判明させること)をする場合に、誰も通行人がおらず静かな所の場合、靴を脱いで尾行し最後まで追跡します。

6−2.マンションの部屋番号を割る(判明させる)場面

エレベーター3

エレベーターに一緒に乗車した場合、必ず対象者に先に行き先を押させるようにして、こちらが先に押さないようにします。

対象者が押したフロアの1つ上のフロアを選択し、対象者がフロアで降りたら持っていた荷物をわざとドア付近に落としてエレベーターのドアが閉まる時間を長引かせます。その間に対象者が自分の部屋に入るのを確認し、部屋番号を特定します。これが不自然な場合には、1つ上のフロアで降り、非常階段で急いで下のフロアに降りて確認するようにします。

部屋番号を特定する通称”部屋割り”は最も緊張する場面であり、発覚する可能性が高い尾行ですので、いかに自然に住人のように振る舞えれるかがポイントです。

6−3.徒歩尾行中は必ず対象者の足元を確認する

尾行中、対象者が急に振り返ったりした場合、視線が合ってしまうと警戒を与えることになりますので、常に足元を見ながら尾行します。又、上着などで対象者の印象を捉えていた場合、突然着替えていて見失ってしまうことがありますが、靴をいきなり変える人はそうそういませんので、靴も対象者の印象としてとらえておきます。

又、建物から出てくるところを確認している場合には、目が合いやすいので真正面に立たないようにします。

6−4.徒歩尾行時には、交通系電子マネー(suica,icocaなど)やクレジットカード、パスポートは常備

対象者がどのような移動手段で行動したとしても対応出来るようにしておきます。最近の交通系電子マネーはほとんどの乗り物が乗れるように対応されていますので安心ですが、新幹線には対応することです。

対象者の中には、事前の情報無く突然遠くに行く方がいます。これまで一番遠かったのは、東京からいきなり沖縄に飛行機で移動した対象者でした。すぐに同じ便を購入する必要がありますが、当日券は7万円以上するものの所持金は3万円程度です。しかしこういった場合においてクレジットカードを所持していることで対応することが出来ます。

6−5.徒歩尾行時に新幹線の改札に入ったら、すぐに「入場券」を購入し対応

新幹線の改札はSUICAやICOCAが使用できません。その為、かなり失尾しやすいポイントとなっています。最近ではネット上で事前に乗車券を買っておけるので、新幹線の切符を買うそぶりなくいきなり新幹線改札を通過されてしまうと見失う可能性がとても高くなります。

2人で尾行している場合には、一人は急いで入場券を購入し、もう一人は対象者が何番ホーム方面へ移動していくかを確認しておきます。ほとんどの人が改札を通過した後、行き先ホームを確認する為に電光掲示板を確認するので、その視線を確認しておけば行き先を事前に把握することも可能です。

入場券を購入する理由としては対象者の行き先が分からないからであり、車内で後から購入することが出来るからです。参考:浮気調査において新幹線で尾行する際の調査方法とは【事例付】

7.徒歩尾行がバレそうになってしまったら!探偵がやっている対処法とは

ここまでで何度か解説してきましたが、徒歩尾行は「失尾(見失うこと)」と「発覚(バレること)」をせずに成功させなければいけません。しかし尾行をする以上、そのリスクは確実に存在し続けます。

特にバレそうになってしまったら、迷うことなく即調査を終了すべきです。というのも、バレてしまう(調査が発覚してしまう)と、今後それ以上調査をすることは不可能となってしまい証拠が取れずに終わってしまうどころか、依頼人の立場も悪くなってしまうからです。

7−1.バレそうになる時はこんな時!対象者の警戒行動の特徴

浮気調査において対象者が「警戒している」場合において行う警戒行動として以下のようなものとなります。

  • 3回以上方向へ曲がる
  • 曲がり角を曲がったところで立ち止まっている
  • 街中のガラスの反射を利用して追跡者を確認しようとする
  • 電話するフリをしてあたりを見渡す
  • 建物に入った瞬間裏口から通り抜けする
  • タクシーを降りた瞬間に次のタクシーに乗車しようとする
  • 電車発車ギリギリで飛び乗る、飛び降りる
  • 警察署や交番に駆け込む

探偵は対象者が上記のような行動をとった時点で即調査を終了します。完全に発覚する前に中止することで、その時は調査が続行出来なくはなりますが、次の機会を狙えるようにしておくことが大切になります。

7−2.万が一バレてしまったら!探偵が行う危機回避術

徒歩尾行をしていると、対象者に呼び止められ「つけているだろう!」と言われる場合や、警察へ通報され身柄を拘束されることがあります。そのような場合、探偵はどのように危機回避するでしょうかというと、対象者に対する対応と警察への対応は異なります。

それぞれに対する対処法は以下の通りとなります。

・対象者にバレてしまった場合

絶対に探偵であることは認めません。対応の仕方としては、変な言いがかりをつけられて心外であり逆に怒ったようにします。

こちらとしては絶対に調査をしていることを認めるわけにはいきませんし、対象者の気のせいであるように仕向けなければいけません。

あまりそこで話し込んでも仕方ないのですぐに警察を呼び、「変な人に言いがかりをつけられている」と言って警察署か交番に行った方が良いです。

・警察官への対処法

警察官の方には、自分の身分が探偵であり依頼を受けて浮気調査をしている旨をきちんと説明しましょう。正当な業務として調査していたことをまず理解してもらいます。

その上で守秘義務があるので、絶対に対象者には探偵であることや浮気調査であることを伝えないようにして欲しいと言います。

警察官の方もきちんと届け出をしている探偵社であることが分かった場合には、業務として実施していると理解してもらえますので、対象者にもうまくごまかして対応してもらえます。

7−3.探偵が教える究極の徒歩尾行手段!バッグや服の裏地にGPSを忍びこませる

【探偵が解説】浮気調査の基本である”徒歩尾行”のテクニックと注意すべき点

最近では高性能なGPSが小型化してきました。マッチ箱サイズで軽量化もすすんでいることから、これまで不可能であった「人間にGPSを取り付ける」ということが可能になってきました。

バッグに忍び込ませたり、服の裏地に縫い付けることで、徒歩で行動する対象者の浮気調査に対してもGPSが活躍するものの、やはり最大限の注意を払わなければ見つかってしまう可能性は高いので、1日ごとに回収するなどの注意が必要です。

GPSで居場所を確認することが出来れば、徒歩尾行によって終始対象者の確認をする必要が無い為、警戒されることはおろか、発覚することもありません。最近の探偵社では、警戒度が高い対象者に対してはGPSを忍び込ませて調査する傾向にあります。

GPSについては、小型であり且つ検索の精度が高くなければ取り付けても居場所をきちんと把握することが難しいでしょう。

探偵が使っている小型で高性能なGPSとして、人間にも取り付け可能なGPSとしてはシラベルというものがあります。

まとめ

尾行は兎に角、対象者から目を離さない事です。ずっと見続けるというのは、以外と難しい物です。

緊張感の中、集中力を長時間持続しなければいけないからです。そんな精神状態にいるとたったの1秒目を離してしまうだけで、対象者を見失ってしまえます。

尾行は、場面場面により沢山の技術を駆使して対象者を追跡しなければなりません。しかし、どんなに技術があっても対象者を見失ってしまっては宝の持ち腐れです。

最後迄、対象者を追いきり結果を出すためにも、見失わないと言う事が一番大切になります。

徒歩尾行以外の尾行方法についても各自まとめておりますので是非参考にしてみてください。

浮気調査の尾行方法を徹底解説〜自転車編〜

浮気調査の尾行方法を徹底解説〜バイク編〜

浮気調査の車両尾行方法を探偵が解説【GPSの活用方法付き】