絶対に選んではいけない悪質な探偵社や興信所の特徴【トラブル事例付】

絶対に選んではいけない悪質な探偵社や興信所の特徴【トラブル事例付】

普通に生活している中で、探偵事務所や興信所に足を踏み入れる機会はほとんどありません。浮気調査に関連のある弁護士事務所や裁判所等といった施設なども、人生の中で経験する事は少ないと思います。

探偵事務所に相談や調査依頼をされる場合というのは、緊急に解決しなければいけない問題を抱えている状態であり、タイムリミットのある離婚問題を抱えている身では冷静な判断がなかなか出来ません。

だからこそ、悪質な探偵社や興信所にひっかかってしまい、トラブルになってしまうという事例が多く存在しています。

そのため今回は、悪質業社についての特徴などを紹介していきたいと思いますので、これから依頼しようと思っている方は是非確認していただき、悪質な探偵社や興信所に引っかからないようにして下さい。

1.探偵社・興信所によるトラブルの実態

悪質な探偵社や興信所に依頼してしまった場合、どのようなトラブルに発展してしまうのでしょうか?トラブルの数や内容について解説していきます。

絶対に選んではいけない悪質な探偵社や興信所の特徴【トラブル事例付】

(1)年々増加傾向にある探偵社・興信所に対するクレーム件数

探偵社や興信所に対するクレームは、年々増加傾向にあります。独立行政法人 国民生活センターの発表によると、2016年の時点で7,246件もの相談が寄せられており、過去最高である上、前年に比べ倍以上の増加傾向にあります。

PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)に寄せられた興信所に関する相談件数

絶対に選んではいけない悪質な探偵社や興信所の特徴【トラブル事例付】
(2017年3月31日時点)

参照元:独立行政法人 国民生活センターHPより

(2)浮気調査に関するクレームで多いのは調査内容の不備

探偵社や興信所に対するクレームの中で、浮気調査に関するものは全体の3割程度と言われています。ではどういったクレーム内容が多いのかというと、最も多いのが調査内容の不備に対するクレームになります。

つまり、探偵社や興信所側の調査がいい加減だったり技術力が乏しい為に、欲しいと思っていた結果を得られ無いというトラブルが多く存在しています。

最近のクレーム事例

  • 離婚調停中に探偵業社に妻の浮気調査を依頼したところ、調査がいい加減であった
  • 嫁の不貞調査を依頼したが、頼んだ時間帯の調査を実施していない。その分の料金は返金して欲しい。
  • インターネットで探した興信所に夫の素行調査を依頼したが、報告書も無く「何もわからなかった」と言われた。騙されたと思うので返金して欲しい。

参照元:国民生活センター(最近の事例より)

2.悪質な探偵事務所や興信所の11の特徴!

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探偵事務所の仕事内容は、依頼者様と探偵事務所との信頼関係が無いと成り立ちません。

悪質な探偵業者との間で想定される事態を知っておく事が、依頼する探偵事務所を選ぶうえで重要ですので、そういった悪質業者の特徴10個を”探偵目線”で解説していきます。

(1)ホームページに料金が記載されていない

ホームページに料金が記載されていない会社は要注意です。又、内容が漠然としており計算出来ない会社は、相談に行ったら驚くような金額を提示されることもあります。

公開出来ない程の高額な料金であったり、実際に会った感触で金額を上乗せするような探偵社や興信所がありますので注意すべきです。

(2)とにかく強引にでも契約をさせる

充分な予備知識が無いまま駆け込んだ探偵事務所が悪質な探偵事務所であった場合、調査の内容の説明もないまま高額な契約を結ばせようとします。

相談にいった段階で、相談内容の確認作業もなく成功を口約束して契約を急ぎます。

浮気調査は段取り8分と言われる程、事前の準備が必要になってきます。お客様から出来るだけ情報を収集した上で、可能なことと起こりうるリスクを想定した上で契約すべきです。

(3)シロの可能性(浮気していない)があったとしてもクロだと信じ込ませてくる

話を聞いてみてシロの可能性(浮気していない可能性)が高いと思っていたとしても、クロ(浮気している可能性)だと断定して、証拠をとりましょうと導き契約させます。

依頼者の不安を増幅させ、精神的に不安定にさせて契約をとろうとします。

当然ながら、何の結果を得ることも出来ずに多額の料金を支払うはめになります。

(4)依頼した内容と報告内容がまったく違う

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悪質な探偵事務所のほとんどが、自社で調査をせず外注業社に丸投げしています。

その為、契約した際の相談内容が調査する人物に伝わっておらず、希望していた調査報告がなされなかったということがあります。

又、アルバイトや外注業社などは調査能力がとても低い為、希望していたような証拠が取れることもありません。

(5)ホームページに代表者の顔が出ていない

依頼する探偵事務所がどういった経営方針なのか、ホームページ等で解る探偵事務所を選ぶ事もチェックすべき点です。

代表者の顔や経歴がハッキリとホームページに出ていることや、探偵社や興信所の勤務経験も基準になります。

「探偵だから顔を出せない」というのはただの言い訳であり、出せない理由があるのです。

(6)料金を調査する前に支払う【前払い】制度である

浮気調査を依頼した際、契約後すぐに調査料金を支払う必要がある制度を【前払い】制度と言いますが、このような仕組みの会社には依頼すべきではないでしょう。というのも、前払いで料金を支払ってしまうと、調査結果に不満があったとしても返金されることは無いからです。

浮気調査の料金を前払いで支払うと危険な理由については下記の記事を参考にしてみてください。

参考:浮気調査の料金を【前払い】で支払ってしまうと危険な4つの理由

(7)違法契約や違法調査に巻き込まれる

悪質な探偵事務所の中には、専門の知識もなく浮気調査を行っている業者が多くいます。浮気調査を行っていると、法律に抵触してしまいそうになることもあり、専門の知識を持った人間が実施する必要があります。

依頼した探偵が違法な方法により情報を入手し、それが相手に分かってしまうと依頼した側にも責任が及ぶ場合があります。

探偵事務所の背景に警察関係者や弁護士事務所との繋がりがある事もリスク回避には重要なポイントになります。

(8)高額な料金提案をしてくる

話を聞いてみて、簡単な方法で証拠が撮れると分かっているのも関わらず、難易度が高いと思わせて高額な料金を提案してきます。

逆に難しい調査だと分かっていても、簡単なふりをして契約させるものの証拠が撮れない報告をして、追加の調査をどんどん提案してきて最終的には高額な料金となってしまいます。

(9)調査を実施せず、実施したという虚偽の報告をする

調査現場に到着して、現場の写真だけを撮りそれで調査を行ったと報告してくる会社や、別人の後ろ姿を撮影して、適当な報告をするような会社があります。

(10)調査時間を誤魔化して報告する

映像データを改ざんして、調査を実際にやっていないにも関わらず調査をしたようにして報告してくるような会社があります。

(11)嘘をついて調査の失敗を隠蔽する

探偵による調査の失敗があったにも関わらず、嘘を言って調査の失敗を隠蔽したりします。

対象者を失尾(見失うこと)した場合には、「急にタクシーに飛び乗った」「電車に急に飛び乗った」「警戒しているそぶりを見せた」などの言い訳をして失敗を誤魔化したりします。

3. 悪質な探偵事務所や興信所に騙されないように見抜く方法とは?

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(1)探偵社や興信所を選ぶ際には3社程度を比較する

悪質な探偵事務所を見抜くには、出来るだけの時間を探偵事務所の分析に裂くのが重要です。

一生の問題なので、依頼を予定している探偵事務所を1社に絞らず、3社程度を比較してみる事で自分自身の考え方が整理出来ると思います。

決断するタイミングをよくみて、悪徳業者を選ばない意識を強く持つ事が大事です。

(2)紹介所から紹介されるような探偵社や興信所に依頼しない

まず大事な点として、紹介所に加盟している探偵社というのは、自分でホームページを立ち上げて広告を出せる能力や人材・会社の規模ではない1人、2人でやっている私立探偵しか紹介所に加入していません。

また、個人情報が紹介所に加入している会社全員に共有されてしまうことにもなります。

又、紹介所というのは広告会社や広告代理店が実施しているサービスなので、探偵社の実力が無いところが加入していたり、特定の会社を斡旋するための仕組みとなっています。

誰が実施するかも未定な状態で個人情報を公開することは非常に危険ですので気をつけた方が良いです。

(3)ランキングサイトからは選ばない

探偵社や興信所をランキングにして紹介している広告がインターネット上に多くありますが、これはアフィリエイトという仕組みによる広告です。

これは広告料を多く支払った会社ほど上位に表示される仕組みなので、実際の調査力や信用性の評価によるものでは全くないという点を注意してください。

そもそも、探偵社を何社も利用したことがある方などは現実的に存在しませんので、比較することなど不可能なのです。騙されないように気をつけましょう。

(4)探偵事務所の立地条件をみる

探偵事務所の営業所は、決まったスタイルはなくビルのワンフロアで営業している会社形態の事務所もあれば、マンションの一室や自宅で営業している個人事務所もあります。

悪質業者を判断するには実際に依頼を予定している探偵事務所をみてまわる事で信頼して調査依頼ができる探偵事務所かどうか判断し、浮気調査の相場や内容の基準をつかむ事が重要になります。

(5)探偵事務所の規模や会社内容を比較する

比較する探偵事務所の選び方も、交通の都合や、広告で選んだ候補など選択肢を増やし違ったパターンの探偵事務所をリストアップする事でバランスよく探偵事務所の規模や組織形態を知ることができます。

場馴れする事も悪質業者を見抜く為には必要です。

(6)探偵事務所との相性

悪質な探偵事務所では依頼者様に対する誠意など無く、お客としていくら売上を上げるかを相手は査定しています。

依頼内容や浮気の証拠が出たときの方針を整理しておき、探偵社の対応が不安に感じるようなら探偵社を変える決断も大事です。

個人情報を沢山必要とする事柄なだけに、依頼者と真剣に向き合う探偵社を探す事で浮気調査後の展開が変わってきます。

4. 悪質な探偵事務所や興信所に依頼しない為には?

絶対に選んではいけない悪質な探偵社や興信所の特徴【トラブル事例付】

(1)過剰な宣伝やサギ広告に騙されない

探偵事務所を探す場合の多くが、ネットでの検索等の方法になると思います。なかなか周囲の人に相談を出来る問題ではありません。簡単に確実な証拠を撮ると言われば、信用してしまいたくなります。

根拠の無い慰謝料の試算や、無責任な約束をして契約させます。ネットでの検索は浮気調査の入口に過ぎないので焦らず行動する事が次の展開を変えます。

(2)探偵事務所に行く時間が無く焦って依頼しない

家事や仕事のある中で探偵事務所に何度も訪れるのは、夫や妻に警戒心を持たせたり、物理的に不可能などの理由で難しいです。

一度の訪問で決断しないとタイミングを逃す事も想像できます。悪質な探偵事務所に依頼してしまうと、依頼者様の状況に関係なく調査プランを決め、調査を進めて行ったりします。

一度調査を開始すると終了まで、探偵事務所と依頼者様が連絡を取り合うケースはあまり無いので、探偵事務所に訪問する前に充分なシュミレーションをしておくと、相手がみえます。

(3)精神的に弱っている所を利用されないよう注意する

浮気問題は人にはあまり知られたく無い事でもあり、悩みを抱え込んだ状態で依頼する事もあります。

強い意志を貫くには、リスタート時のビジョンや健康状態の管理が揃わないといけません。周りに相談できる状況にない方は、弁護士への相談から始める事もお薦めします。

弁護士から相談することで、最低限必要な証拠がどのようなものかを知ることが出来る為、探偵社へ相談にいっても騙されずに適正な水準で調査依頼することが可能となります。

(4)チラシやタウンページ、街中にあるポスターを見て依頼しない

チラシやタウンページ、またポスターが貼ってある探偵社というのは、古い会社や小さい会社ばかりです。

現在、探偵社や興信所で適正な運営をしている会社のほぼ全ては、ホームページからの集客を行っているので、チラシやタウンページ、ポスターなどでは集客していません。

ホームページを制作するには、多大な知識と資金が必要ですが、チラシやタウンページ、ポスターなどは少ない資金でも行うことが出来るのです。

チラシを配っている会社というのは、調査の仕事が無く調査員が自ら撒いているケースがほとんどです。

(5)調査する日程や時間帯をある程度決めておく

探偵社や興信所側が調査料金を高くする為に無駄な調査を提案してこないよう、相談に行く前の段階で調査すべき日程や時間帯を決めておきましょう。

必要最低限の調査スケジュールを設定し、それをどれくらいの料金で実施してくれるか見積もりをとることで、高額な料金にならないようにすることが出来ます。

5.悪質な探偵社や興信所に依頼してしまったら?

もし現在、探偵社や興信所に調査を依頼しているものの不審な点があったり、不十分な調査結果を出された上に返金に応じてくれないような状況になった場合、どのように対応すれば良いでしょうか?

解決方法を解説していきます。

絶対に選んではいけない悪質な探偵社や興信所の特徴【トラブル事例付】

(1)契約時に交付された書類を集める

探偵業法という法律において、契約内容を記載した書面の写しを依頼人にも交付する必要があります。もし一切書類を受け取っていないのであればその時点で探偵業法違反となります。

適正な探偵社や興信所だと、「契約書」「重要事項説明書」は必ず交付されています。特に解約に関する事項について確認します。

(2)探偵社へ解約の意思を伝える

契約を解約したいという意思を伝えます。その際、電話よりもメールや書面など形に残るもので行っておいた方が良いでしょう。まずはその意思を伝えた上での反応を見てみます。

解約させないようにしつこかったり、法外な解約手数料を請求してくるような場合もありますので、その場合はまずその内訳を書面にて発行してもらいましょう。

(3)消費者センターへ相談する

消費者センターへ相談し、契約書類を確認してもらうと共に、解約の意思を伝えたあとの現状について説明しましょう。

また、もしかしたらクーリングオフ対象の契約かもしれませんので、その点も確認しておきます。

参考:探偵社との浮気調査契約をクーリングオフする方法とは?

(4)管轄の警察署へ相談する

探偵業を営む為には、公安委員会への届け出が必要です。探偵社や興信所がある地域の警察署の生活安全課などが担当することになります。

もし、探偵社や興信所側が誠実な対応をしてくれなかった場合には、相談してみましょう。悪質な場合には行政処分の対象にもなります。

まとめ

探偵事務所でのトラブルは起こってしまった後では単純ではなく、トラブル内容によっては修復不可能な事もあります。金銭トラブルだけですまず、無駄な調査で時間も浪費してしまう事になります。

悪質な探偵事務所だと気付いた後では消費者センターや警察に相談しても、全面解決は不可能なので、事前の探偵事務所チェックで判断するしかありません。

真剣に離婚を考えているなら、調査を依頼する探偵事務所の決定は安易にせず、探偵事務所にスタッフは要るのか機能しているか等の判断をしてから、依頼を決ても遅くは無いです。

探偵事務所を選ぶ際は後悔を残さない下調べが悪質業者をつかまない結果をうみます。

間違いの無い探偵社選びをするにはまず探偵社や興信所に浮気調査を依頼する前にチェックすべき23のポイントをご覧いただいた上で選んでいただければ失敗しないと思います。