探偵になって浮気調査を体験した上でわかったこと

探偵になって浮気調査を体験した上でわかったこと

探偵という職業を行っていると、日常生活を送っていると信じられ無いようなことに直面すること多くあります。そして、長く調査をしていると、自分で考え出した独自の調査方法を皆が持っています。今回はそんな探偵の一人が、あまり語られることのなかったこれまで体験してきた驚くべき事実や独自の調査方法を紹介していきます。

1.浮気調査をしていて驚いたこと

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(1)対象者が異常な警戒を見せたワケ

依頼内容は、別居している夫の居住先判明と不貞の調査。

その男性は勤務先を出た後、取引先と思われる男性と接触し電車で移動して焼肉屋で食事。その後、共に電車に乗り、途中の駅で別れた。特に見られることもなく、実にスムーズに調査が進んでいると思われた。しかし、住宅街のある駅で降りた後、急に挙動不審になり始める。当たりをキョロキョロと見渡し、時には立ち止まり携帯を操作するふりをしている。探偵はその警戒に疑問を抱くが、ここまで来て見失いたくないので、暗闇に隠れながらなんとか尾行を続行する。住宅街の中のアパートの敷地内に入ると、さらに周りを警戒し始める。入口付近で立ち止まり、誰かに電話をしている。探偵は息を潜めながら何か警戒を与えるような事があったか必死で記憶を遡るが心当たりがない。

そうこうしていると男性がこっちに向かって戻ってくる。さっと隠れて事なきを得るが、異常な警戒に探偵も焦り始める。男性がそのアパートに入るのを必死に待つが、なかなか入らない。そこで作戦を変更し、共に調査をしていた車両班がマンションの駐車場に入り、徒歩班はそのアパートから離れる。しばらくして、男性が警戒しつつもアパートに入り、なんとか駐車場からその男性が部屋に入っていく所を撮影出来た。

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後日、その部屋の居住者確認と男性が出る所を撮影するため遠方よりビデオカメラを回していると、朝7時ごろ、スーツ姿の男性が出てきたが、ドアを少しだけ開けて、キョロキョロ周りを伺い、こっそりと出て行く。階段を降りる際も、壁に張り付き周囲を伺う。1階にたどり着くと、猛ダッシュで走り去っていった。その異常な警戒具合に疑問を持った探偵が、そのアパートについて調べてみると、なんとレディースマンションだった。

警戒していた理由は探偵ではなく、レディースマンションに出入りしている所を近隣住民や不動産業者に見られたくない為だった。なにが警戒を与えたのか、数日間悩み、自らの調査に不安を感じていた探偵たちもすっきりすると共に、安心した。疑問が生じた時は、固定観念を捨て、対象者自身だけではなく、周りの環境などを調べてみる事も大切と感じた。

(2)泥酔の果ての予期せぬ対象者の行動

依頼者様から、夫の勤務後の素行を見てほしいと連絡が入った。

ほとんどの調査において、初日には必ず朝から調査する。それは対象者の自宅から調査を開始し、当日の服装や持ち物、そして実際の顔を確認して、勤務先から出てきた時に対象者と分かるようにする為である。面撮り、服撮り、といわれる作業である。出勤する日の朝の張り込みは、マンション・一戸建関わらず、近隣住民の目が厳しい。やはり朝は出勤する人や洗濯物を干したりと、張り込みをしていたら目立ってしまう。出来るだけ、車を使用し、車内で張り込むようにするが、駐停車出来ない張り込み個所や逆に駐停車してあったら目立つような張り込み箇所だと、調査員が立って張り込みをしたりもする。しかし、今回の張り込み地点は、一戸建で近くにコンビニエンスストアもある為、路上に駐停車してあっても目立たないような場所であった。

車当日の朝、居住先から出てきた対象者。服装は情報通りスーツ。スーツは尾行中に見失いやすい服装だ。また何か建物から出た時に気づけない場合もあるので、調査員は、靴・鞄やネクタイ等目印になるような箇所を記憶する。出勤するところを見届けてから、一時中断し、夕方から再開する。勤務先での張り込む場合、出入口に気をつけることが大切である。従業員専用口などのように意外な出入口がある時がある。勤務先から対象者が男女複数名と出て来て、近くの居酒屋に入った。

その後、入った時より大人数で出てきて、別れだした。対象者は女性と若い男性と電車に乗る。対象者は見るからに泥酔しており、千鳥足である。駅のホームのベンチで寝てしまい、一緒にいる女性と男性に起こされたり、ホームの階段から転げ落ちたりもした。調査員は、対象者の有様を見て、流石に今日は何もないだろう。と考えた。途中の駅で男性が降り、対象者と女性だけになった。しかし、態度は変わらないどころかお互いイヤホンを装着し、音楽を聴き始めた。対象者の最寄り駅にて二人とも降りたが、お互いの家が近いだけやあまりの酔い方に送っていくだけかもしれない、と思っていた。しかし、その瞬間手を繋ぎ、ラブホテルに入っていったのだ。対象者にとっては最寄り駅なので顔見知りに見られるのを嫌がったのだろう。DSC00520

幸い、不貞相手の女性の映像も撮れていたが、調査時には固定観念を捨て、時には対象者の気持ちに成りきることで、次の行動の予測や調査に役立てることが出来るだろうと調査員は、感じた。

2.自分が発明した浮気調査用アイテム

(1)レッグウォーマー

黒のネックウォーマーやニット帽が役に立つのは冬だけではない。夜、どうしても車を置けず、外でビデオカメラを回さなければいけない時がある。そんな時に黒のネックウォーマーやニット帽の中にカメラを仕掛け、暗い所に置く。特にネックウォーマーは、ドーナツ型であり、様々な形を作ることが出来る。そんな所にネックウォーマーやニット帽が置いてあるのはおかしいと思うかもしれないが、暗い所に置くと全く見えない。少々明るくて、見えたとしても、側を通らないかぎり、黒い塊にしか見えず、気にする人はまずいない。夜道などでは、肌さえ隠せば人でさえもしゃがんでいれば案外見えない。なので私は、真夏でも真冬でも春夏秋冬問わず、かさばらない黒のネックウォーマーを常備している。

また、外にビデオカメラを置く際、都合よく平坦で高さも丁度いい場所など早々無い。そんな時に100円均一などで売っている、小型のビーズクッションが役に立つ。ビーズクッションは様々な形に変化するので、ゴツゴツした石の上であっても、まっすぐにカメラを支えてくれる。ビデオカメラを置けないスペースであっても、ビーズクッションさえ置いてしまえば、摩擦力でカメラを支える事ができ、並行で綺麗な映像を撮ることができる。ビーズクッションは、ホテルからの出入りなど、重要な証拠となる場面で大活躍してくれるのである。

そういった道具を使うことで、周辺の状況や環境を上手く利用出来ると、調査も成功しやすい。

(2)カギを束ねておくジーンリング

尾行をして不倫相手の居住先を判明させる場合。マンションだと一緒に入って見届けて部屋まで確定させるのだが、調査員を困らせるのが不自然な感じにならず、立ち止まる事が必要となってくる。その時に活躍するのがカギの束だ。カギの束を常に腰にかけておくようにし、一緒のエレベーターに乗る。この時に腰につけた鍵の束をカバンやポケット等に入れておき、対象者を先に降ろすようにする。そして、カバンやポケット等から鍵を探ているふりをしてどこの部屋に入るのかを見届ける。

カバンやポケット等にカギを入れておく理由は、もし不審に思われた時にカギを取り出すことによって「立ち止まっていたのは、鍵を探していたからなんだ」と思わせるためである。

道具一つによって対象者の思い込みは大きく違ってくる。

3.自分が考案した調査方法

準備

(1)マンションやアパートの部屋番号割り出し

私は調査の中で一番好きな場面は浮気相手の居住先を判明させる所だ。

尾行をして、マンション等に共に入りどこの部屋に入るか見届ける。定石としては、エレベーターに乗った際、一つ上の階や、一つ下の階で降りて、階段でその階に行きこっそりと見るのだが、私は同じ階で降りる。そこで周りの状況を見て、隠れて見られそうなら隠れて見る。隠れられない様な状況なら、鍵を探すフリや電話をするフリなど様々な演技をして、対象者が鍵を回すところまで粘る。鍵さえ回してくれれば、入らなくても電話をしているフリをして「え、下にいるの?」などと言い下へ降りていく。大切な事は、そこのマンションの住人になりきる事。マンションに入りそうになった時点で、カメラと携帯電話をポケットにしまい、ペットボトルなどを入れたコンビニの袋だけを持ち、他の荷物は別の調査員が拾ってくれる事を期待して捨てていく。

帰り道軽装でため息をつきながら頭の中を空っぽにして、自分の住んでいるマンションだと完全に思い込んで対象者と共に入っていき、目が合えばにこやかに挨拶をする。ここで、頭のなかで様々な想定をしてシミュレーションしたり、考えすぎてしまうと想定外の事態が起こった時に自然に振る舞えない。そこまでの調査の記憶を捨て、コンビニから自分の家に帰ってきたと記憶を改ざんすることで、何が起きても自然に振る舞える。

(2)イヤホン

調査中で失敗しやすい時は、尾行だと思う。私自身、尾行をしたことが無かった時に思っていたことは「尾行なんてただ追いかけたい人の後ろをついていくだけでしょ」だが、実際にしてみるとても難しい。不審に思われないような距離の取り方やともに調査をしている調査員との連携や撮影などやることや考えなければいけないことが沢山ある。そして駅や都心部周辺などの人が密集しているような所では、対象者と体をくっつける勢いで尾行をしないと、消えてしまう。尾行中に対象者を見失ってしまった場合は、本当にいなくなった。とか消えた。といったように感じてしまう。さらに携帯電話で通話しながら尾行すると、片手が塞がって撮影できなくなってしまう。耳と肩で挟めば通話しながら両手が開くが、携帯電話を落としてしまったり、その行為によって不信感を抱かれたりと都合が悪い。なにより私自身が不器用なので上手に出来ない。

そこで考えたことが、通話のできるイヤホンを使用することだった。こうすることで、周りからは音楽を聴いて口ずさんでいる人に見えて怪しくない上に、両手が使える。ただし同じような物でブルートゥースは駄目だった。ブルートゥースを知らない人はインカム(無線機)に見えて逆に目立ってしまうようだ。

こういったことを繰り返していく事で、調査の成功率を高めるようにしている。

まとめ

探偵ごとに調査で体験したことや、自分だけのこだわりは存在します。そういったことを次回に繋げ、成功に導くことがプロとして求められています。その場だけの体験にすることなく、又起こりうる問題として対応し、万が一起こったとしてもきちんと対応出来ることこそが大切です。

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