もし今、探偵になりたいと思った場合、どうすればなれるのでしょうか?
身近に探偵業を営んでいたり、探偵という職に就いている方はなかなかいないと思います。テレビやドラマ、小説を見て憧れているものの、実際に何をしているのか?聞きたいけれど分からないというのが実情でしょう。
探偵になるためには資格はいるのか?どういった人が向いているのか?どうやって探偵になるのか?など、知りたいことは数多くあるでしょう。
だからこそ今回は、探偵になりたいと思っている方が知りたいであろう情報を解説していきたいと思います。
1.探偵には文章力が必要!?
意外だと思われますが、探偵にとって重要なスキルとは文章力です。
尾行や張り込みが業務のメインだとイメージされることが多い為、これを言うと驚かれますが、尾行や張り込みを行ったとしても、その成果をまとめた調査報告書がなければ、自分達の仕事の成果を証明することが出来ないからです。
1−1.探偵が提供出来る商品といのは調査報告書だけ
まず大切なこと。それは、探偵は文章をきちんとかけるかどうかです。
長時間の張り込みや尾行をして、大変な思いをします。その血のにじむような努力をして、手に入れた証拠を表現出来るのは、報告書という商品だけです。
いくら全力を尽くしたとしても、調査中の努力は依頼者様には伝わりません。我々はその努力をして手に入れた結果を報告書という文章にして、依頼者様に伝えるのです。
その為、その報告書が読みづらかったり、わかりづらければ、依頼者様に満足はしてもらえません。文章と言っても小説や物語を描くわけではありません。ちゃんと意味がわかる適切な表現が出来ているか、表現は統一されているかなどが大切です。
1−2.文章を書くのが苦手ならば、新聞や本を沢山読むことから
文章を書くのが苦手な方は、毎日のように新聞や本を読むだけで、文章力が付いてきます。特に新聞の文章は簡潔で読みやすく、とても参考になります。自分の日記を書くだけでも、練習になるので、毎日続けることが大切です。
2.出来る探偵は外に出る!好奇心旺盛かどうか?
探偵になる為に必要不可欠な点として、好奇心旺盛かどうかが挙げられます。探偵は人の一挙手一投足を監視し続ける作業になりますが、どのような対象者に対しても好奇心をもって監視していく必要があります。
2−1.優秀な探偵は外に出て行動する
探偵には情報力が必要ですが、毎日家に引きこもってインターネットで情報収集をしていても、あまり意味はありません。外に出て道を歩き回る事で尾行に必要な土地勘や、体力、判断力が付いてきます。
張り込みに必要な忍耐力と集中力、聞き込みに必要なコミュニケーション能力など、いずれも部屋に引きこもっていては身に付く事はありません。優秀な探偵になるには、豊富な経験や知識を吸収するために、外に出て、行動を起こさなければならないのです。
2−2.地図を常に見て土地勘を養うことも大切
探偵ならば、最低でも主要都市の土地勘は必要です。土地勘がなければ、尾行の際に、対象者がどこへ向かっているのか全く分からず、不安を抱えたまま尾行して、不安のあまり距離を詰めて警戒されるなど、いいことはありません。
聞き込みでも、その土地の事を知っていないと、どこまでの範囲を聞きこめばいいのかわからず、余計な労力と時間を使ってしまいます。
土地勘がない事を克服するには、その土地を歩いてみるのが一番ですが、それでは時間がどれだけあっても足りません。なので、時間があるときに出来るだけ地図を見るといいでしょう。
2−3.車の運転は探偵には必要不可欠なスキル
トイレの中や、電車の中など暇さえあれば地図を見るという癖を付けるだけでも全然違います。後は、車で走り回ってみる事も効果的です。車両尾行の練習などと組み合わせるととても効率よく勉強できます。
車を持っていないとしても、レンタカーを借りるなどして、出来るだけ運転をした方が良いでしょう。車の運転は探偵にとって必須スキルともいえます。
3.探偵には向き不向きが強く出る!
3−1.探偵には向いている性格がある
人には向き不向きがあり、探偵にもそれは言えます。
性格はとても大切で、いくら探偵になりたいと思っていても、いざ探偵になって仕事をしてみると長くは続かないという事はよくある事です。
様々な対象者の生活に合わせて調査をするので、生活は不規則になり、調査をしている先で終電がなくなって、インターネットカフェなどで一夜を過ごす事も良くある事です。
つらい事がたくさんある職業なので、実際に調査をしてみて、探偵が好きになれない人はすぐにやめてしまいます。そこで、どういった人が向いているのか、以下にまとめてみたので参考にしてください。
3−2.探偵に向いている性格
視野が広い
調査中は様々な事が起こるので、一つの事にとらわれず、広い視野で見なければ、失敗してしまう事が多いです。
人目を気にしない
人目を気にしていては、張り込みや、聞き込みの際に挙動不審になってしまいがちです。
自分が設定した人物になりきって堂々としていなければなりません。飲食店などの中で人を探す場合、友達を探しているなどと言って堂々と店内に入り、中を見回す事もあります。
様々な建物の中に入って、時には不審な目で見られますが、堂々としておかなければ、悪い事をしている人だと言っているようなものです。
どこでも寝られる
探偵をしていると、家に帰れないなどという事はよくあります。家のベッドじゃないと寝られない等と言っていると探偵は出来ません。
事務所のソファーで寝たり、ネットカフェで寝たり、もしかしたら公園のベンチで寝る事も無いとは言えません。
くよくよしない
失敗したり、悪い事があった時に、分析と反省は必要です。しかし、それをずっと引きずっているようではいけません。
自分の精神状態は調査にとても響きます。悪い事は次の日にはさっぱりと忘れて、いい精神状態で調査に臨める心が必要です。
3−3.探偵に向いていない性格
感情移入をする
浮気調査をしていると、人の色々な面を見る事が多いです。人の不幸や悲劇を嘆く事はいい事かもしれませんが、あまり感情移入をし過ぎると、調査に影響が出てしまいます。
調査を成功させる事だけを考えて、同じような気持ちで調査をする事が大切です。
自分の働きを評価して欲しがる
調査の中には結果無駄だったという事がたくさんあります。それでも挫けずに、誰にも見られていない所でも精一杯努力して、しっかりとした結果を残さなければなりません。
睡眠時間が長い
調査が忙しくなると、ほとんど寝られないという日が続くこともあります。それに耐える事が出来なければ探偵にはなれません。
短い睡眠時間でいいパフォーマンスを発揮できる人が探偵に向いています。
4.探偵になるためには探偵学校に通ったほうがいい?
4−1.探偵になるために探偵学校に通う必要は全くない
世の中には探偵学校というものがあります。探偵社が経営している事が多く、尾行などを学ぶ事が出来ます。しかし、その受講料はとても高く気軽に通えるものではありませんし、授業日数もとても短いものです。
尾行というのは短い時間で学べる物ではありません。そんな高い受講料を払って調査を学ぶよりも、実際に探偵社に就職して、お金を貰いながら、本物の調査に入って経験を積んだ方がよいでしょう。
4−2.探偵学校で学んだ経験は実践では役に立たない
探偵学校の授業では、その探偵学校の従業員が対象者役になって生徒が尾行をするといった形で勉強をしますが、実際の対象者とは全く違います。
本物の調査でなければ、見失ってしまったり、警戒されてしまうといった緊張感がなく、あまりいい経験にはなりません。その貴重なお金を使って、外に出て様々な経験を積んだ方がよいでしょう。探偵学校はお試し調査のようなものなのです。
参考:探偵になるには資格や探偵学校を卒業しなければいけないか?
まとめ
探偵には向き不向きが強く出て、性格的に向いている人でなければ絶対に続かないでしょう。
探偵には必要のない経験というものはありません。どんな事でも絶対に役に立つ日が来るでしょう。その為、引きこもっていれば、なにも経験をする事が出来ず、探偵に必要なものを手に入れる事が出来ません。
出来るだけ外に出て、土地勘を養ったり、車の運転技術を身につけたりと、外で出来る事はたくさんあります。
調査についての勉強は探偵学校などには行かず、探偵業界に飛び込んで、お金を貰いながら勉強した方が良いでしょう。そういった行動力も探偵に必要な資質なのです。
とてもつらい職業なのかもしれませんが、そのやりがいは他の職業では得られないものです。実際に探偵をしてみたいと思っている方や悩んでいる方は、思い切って探偵業界に飛び込んでみても良いかもしれません。そこで得た知識や経験は決して無駄になる事はないでしょう。
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