現在、パートナーの浮気を確信し、解決手段として浮気調査を検討されていらっしゃるのであれば、まず知っておくべきポイントというのがあります。全ての方において浮気調査だけが解決方法とは言い難いですが、浮気調査を実施することでしか解決出来ないというケースがほとんどなのです。
とは言え浮気調査というのはハードルが高いもの。そこで今回は、浮気調査を依頼する前に知っておくべきポイントをお伝えさせていただきます。
目次
1.本当に浮気してるか?この内容が当てはまったら浮気のサイン
- 理由も無くいきなり離婚を切り出してきた
- 理由も無く離婚を急ぐ
- 「やっていけない」「一人で考えたい」「自信が無い」
- 家の中で肌身離さず携帯電話を持ち歩く
- 携帯電話の暗証番号を設定しはじめた
- 携帯電話を置く際は必ず画面を下にして置くようになった
- 理由が無く帰宅時間が遅くなった
- 理由をつけて外泊するようになった
- 急に休日出勤が増えた
- 特定の人物の話をよくしていたと思ったら、急にしなくなった
- 見たことのない指輪やネックレスを身につけるようになった
- 外見に気を使うようになった
- ダイエットをし始めた
- 趣味嗜好が変わった
- オシャレになった
- 下着に気を使うようになった
- イライラすることが多く暴言を吐くことが多くなった
- 生活費を入れなくなった
- 日記に変な記しがある(女性に多い)
2.浮気問題を解決する上での3大原則
(1)早期発見
浮気かも?と思っても、そのまましばらく放置してしまう方が多いです。早期であればある程、不倫相手との関係を断ち切りやすいです。
(2)早期治療
時間と共に、不倫相手との関係は構築していくものです。浮気の事実が判明した時点で、すぐに対応すべきです。
(3)再発防止
浮気が確定した時点でその浮気を確実にやめさせると共に、絶対に繰り返さないように念をおした解決をすべきです。具体的には、万が一繰り返した場合に違約事項や違約金を決めておきます。
3.浮気を放っておくとどうなるか?
- 行動がエスカレートし家に帰ってこなくなる
- 家に生活費を入れなくなる
- 子供や家庭に無関心になり対応がきつくなる
- 誰かと比較するように罵倒・暴言を吐かれる
- 愛人の妊娠、既成事実を作られてしまう
- 子供の精神面に強い悪影響を与え非行の原因となる
- お金遣いが荒くなり借金を作る
4.浮気は何故、早期発見・早期治療なのか?
(1)関係修復・やり直しを考えている場合
- 時間の経過と共に2人の歴史を作り金銭を消費されてしまう
- 時間と共に絆が深まる
- 1対2(あなたVSパートナーと愛人)の構図が出来てしまう
- パートナーと愛人の利害関係が一致し結束力が高まる
- 妊娠問題や愛人宅での同棲に発展する
(2)離婚を考えている場合
- 財産の保全
- 愛人に資産が流れる。隠される可能性も高い
5.家庭不和が子供に与える影響
- 険悪な家庭環境ではストレスホルモンが異常に発生
- 偏差値低下
- 情緒不安定
- 無気力
- 集中力低下
- 仲間はずれ
- うつ病
- 問題行動
- 登校拒否
- 凶暴化による非行
- ひきこもり
6.何故浮気調査をして不貞の証拠が必要なのか10の理由
(1)真実を知ることが出来る
問題を解決する為には、その発生原因をきちんと把握する必要があります。真実を目の当たりにすることは辛いことではありますが、原因を確認することで、具体的な解決方法を決定することが出来るのです。
誰と、どのような関係になっているのかを把握することが大切です。
(2)精神的苦痛の清算
不倫や浮気が確定し、証拠が撮れた時点できちんとした対処をする必要があります。慰謝料請求を行い、自分の受けた精神的苦痛に対して清算することで、関係を絶たせると共に再発防止になるようにします。
(3)配偶者からの離婚拒否
不倫や浮気をしている側は、有責配偶者として離婚を要求することも拒否することも出来ません。勝手な行動をとらせず自分の立場を保全する為に必要です。
(4)離婚の請求権
離婚原因の一つである不貞行為に該当していた場合、正式な離婚理由として認められます。有責側からの拒否要求は原則認められません。
(5)配偶者との有利な話し合い
離婚に至った場合において、不貞行為が原因であることで慰謝料や財産分与などの面で有利な交渉が可能となります。
(6)愛人を調べる権利
不貞行為が確認された人物に対しては、調査対象者として様々な情報を収集していきます。疑わしい状態などであれば実施することは出来ません。相手に対してどういった対応をしていくかを検討していく上でも、どのような人物かをしっかりと調べておく必要があります。
(7)愛人と別れさせることが出来る
法的な手段により、不貞行為に対する慰謝料請求及び今後の面会や交流の禁止事項を決め、違反した場合の違約金などを決め、再発防止しないようにします。
(8)夫婦関係のやり直し
法的手段により愛人と別れさせることで、夫婦関係の再構築に向かうことができます。
(9)今後の浮気再発防止
関係を絶たせることはもちろんですが、2度と再発しないようにする為にも、言い逃れや誤魔化せない証拠を取り、法的に対処していくことが大切です。違反した場合の違約事項も規定しておき2度としたくないという気持ちにさせるのです。
(10)愛人に対して示談交渉をする権利
不貞行為の証拠を取った場合の解決方法としては、弁護士をはじめとした法律家への依頼により解決することが一般的ではありますが、どうしても相手と直接会話し想いを伝えたいということで自分で直接会いに行き示談交渉する方法もあります。非常に難易度は高い方法にはなりますが、相手に与えるインパクトは大きく再発防止に繋がります。
7.法定離婚原因(民法770条第1項)
(1)不貞行為
浮気、不倫など配偶者意外の異性と性的関係を持つこと
(2)悪意の遺棄
悪意を持って同居しなかったり、生活費を渡さなかったりすること
(3)3年以上の生死不明
失踪や家出などが原因で音信不通になり、3年以上、配偶者の生死が不明なこと
(4)回復の見込みがない強度の精神病
回復の見込みがない精神疾患などを患い、夫婦の協力義務が果たせなくなること
(5)その他、婚姻を継続しがたい重大な事由(DV・借金)
暴力、セックスレス、親族との不和などが原因で、夫婦関係が破綻していること
8.不貞行為とは
(1)夫婦以外との第三者との継続的な肉体関係
- ラブホテル 1~2回程度
- シティホテル・旅館など 3~5回程度
- 愛人宅 昼間や短時間7~10回、宿泊や長時間3泊程度
裁判所が不貞行為を認定する為に一般的に必要であると考えられる要件であり、実際にどこまでの証拠が必要かはケースにより異なります。又、他の関係証拠の有無や内容によっても変わってきます。
キスシーンやデートシーンなど、客観的に見て関係を推測出来るようなものも調査によって取得できれば少ない回数でも認められることがあります。
(2)ホテルや家の出入り以外の証拠とは
- メール、ラインのやりとり
- 帰宅時間が遅い日や外泊の日時や回数、休日の外出記録などを日記に記録
- 口紅やファンデーションがついた衣類(洗わずビニール袋などで保存)
- デートしたと思われるレストランの領収書
- プレゼント購入や宿泊記録を示すレシートやクレジットカードの明細書
(3)不貞行為に認められないケース
- 酔った勢いで見知らぬ女性と一夜をともにした場合など、偶発的な1回
- 度重なる食事などはあるが肉体関係は無いプラトニックな関係
- 別居後半年以上たった後での不貞行為
- レイプによる被害
9.慰謝料とは
財産以外の損害倍賞(名誉毀損、精神的苦痛)。金額にはとてもバラつきがる。配偶者に対してと、愛人に対してでは金額が違う。
時効としては、真実を知った時から3年以内であれば請求可能
10.慰謝料の相場
- 不貞だと100~500万程度。不貞の回数や期間、諸々の事情や精神的な苦痛などが考慮される
- 精神的虐待50~100万
- 暴力DV50~150万(身体的虐待の状態や苦痛の程度の他、経緯・継続性・回数、怪我や障害・後遺症の程度などが考慮されて決められます)
- 悪意の遺棄50~150万
- 同居義務違反や協力・扶養義務違反の度合いが計られ決定。同居義務違反は別居期間やそれに至った経緯、別居状態を解消しようと努力したかどうかが考慮される。
慰謝料を決定する一番の要因は、相手の収入です。その為、相手が男性の方が高額になる傾向にあります。
11.浮気を発見した時点で今すぐやるべきこと
- 何があろうと別居しない、させない
- 勝手に離婚届けを出せないように不受理届けを提出しておく
- メール、写真、領収書などの物証を集めておく
- 共有財産をきちんと把握し、勝手に持ち出させない
- 子供名義の隠し口座を作って隠しておく
- DVやモラハラの事実を記録し、診断書をとっておく
- 良好な夫婦関係を保とうとした努力を記録
- 配偶者の日々の言動や帰宅時間などを日記に記載しておく
12.浮気調査することを周囲に止められた
(1)真実を知ったら後戻り出来ないのか?
浮気調査を依頼しようと周囲に相談した場合、止められることがあります。その意見は本当に心配だから言われることもありますが、とても的外れなことも多くあります。結局は他人で責任が持てないからこそ現状維持をすすめようなアドバイスが多くなりがちです。
「何もしない方が良い。しばらくしたら戻ってくる」という意見を言われる方がいらっしゃいますが、これこそ無責任な発言であり、責任を全て持つことが出来ないから現状維持を進めるという典型です。その方にとっての自分の人生では無いし、全て抱えられる訳でも無い為仕方ありませんが、自分の人生を自分自信で切り開く必要があります。
又、気持ちが弱っている時は判断能力が鈍ってしまうので、経験のある専門家やプロの意見を聞くべきであり、自分が納得出来る結果を求めるべきです。大事なことは、何もせず元通りに戻る可能性などないとうことです。
13.絶対にやってはいけないこと
- 自分で浮気現場を押さえようとする
- 素人の尾行成功の可能性はとても低い上、不十分な証拠しか撮れない
- 仮に真実を自分の目で間近で見た時、感情的になり誤った対応をしてしまう
- 確証が無いのに問い詰めてしまう。本当のことなど言わず誤魔化されるだけ
- 本当のことを認め真実を語る人はいない
- やればやる程逆ギレし夫婦仲に亀裂が入るだけ
- 浮気相手と相談されて逆効果
- 配偶者の親に相談する(親は結局のところ自分の子供の味方をするだけ。かえって敵を増やすことになる)
- 自分の親に相談する(そんなことなら何もせず帰って来いと言われる。解決したいのが希望であることを理解してくれない)
14.浮気問題の正しい解決方法
(1)離婚はいつでも出来るからこそまずは修復を
夫婦には生活保持義務(お互いの生活レベルを々レベルで続けていけるように扶養する義務)があり婚姻生活での費用は分担しあわなければならない。司法統計によると、夫婦間での慰謝料(財産分与含む)平均額は405万円(浮気による慰謝料だけであれば平均でたったの120~240万程度)
(2)離婚した5組の内、4組は養育費をもらっていない
離婚するにしても、いきなり離婚という選択をするのでは無く、離婚後の生活がある程度安定する目処がたった時点で決断していくべきです。その為にも結婚生活中に、少しずつ隠れて貯蓄を行ったり、収入源を増やす努力をしておきます。
養育費は離婚時に公正証書を作成することで、滞った場合には給与の差し押さえが可能ですが、万が一無職になったり職場を変えて居場所が分からなくなったら大変です。
まとめ
浮気調査を依頼するのは非常にハードルの高いことです。だからこそ相談する前に自分には必要かと悩んだり、調査意外の解決方法を探したりして、どんどん依頼するのが遅れてしまうケースがあります。
浮気の事実がある程度確実なのであれば、確実な証拠取得と的確な解決方法で早期解決に向けてすぐに対応すべきなのです。