現役探偵が教える「浮気調査で本当に使っている道具」大全

探偵による浮気調査

現役探偵が教える「浮気調査で本当に使っている道具」大全

浮気調査では、ただ尾行するだけでは意味がありません。裁判でも使えるレベルの証拠を押さえるために、探偵はさまざまなアイテムを駆使して「行動記録」と「決定的な瞬間」を撮影していきます。

ここでは、現場の探偵が実際に使っている代表的な道具を、できるだけイメージしやすい形で紹介していきます。

1.行動記録の“主役”になるデジタルビデオカメラ

1-1.基本的に探偵はソニー製しか使用しない

浮気調査の映像記録は、基本的にデジタルビデオカメラでの動画撮影が中心です。
多くの探偵事務所では、機能性や画質のバランスからソニー製のビデオカメラを採用しているところが多く、カメラ本体をソニーで統一することで、バッテリーを使い回せるというメリットもあります。

長時間の張り込みでは、野外で「カメラを回しっぱなし」にしなければならない場面も珍しくありません。そんな時、車内の調査員が予備バッテリーを充電し、必要なカメラにどんどん回していくことで、肝心な不貞現場を撮り逃さないようにしています。

また、ソニー製のカメラは編集ソフト「エディウス」での編集との相性もよく、映像データの並びが安定しているため、証拠映像の編集がスムーズに進められるという現場ならではの事情もあります。

もちろん、パナソニックのように小型でズームが強い機種や、防水など野外撮影に特化したビデオカメラも優秀ですが、「バッテリー互換」や「編集のしやすさ」まで含めてトータルで考えると、ソニーにそろえている探偵が多いというイメージです。

参考:プロの浮気調査はココが違う!恐ろしい最新技術のカメラたち

1-2.デジタルズームは“見るだけ”、記録には使わない

ズームには「光学ズーム」と「デジタルズーム」があります。
遠くまでアップにできるのは便利ですが、デジタルズームは画質が一気に粗くなるため、証拠映像として残す撮影には基本的に使いません。

ただし、まったく使わないわけではなく、“望遠鏡代わり”に使って対象の様子を確認することがあります。肉眼ではほとんど見えない距離でも、どちらの方向に動いているのか、誰と一緒にいるのかを把握するための「確認用」としては非常に心強い機能です。

1-3.暗所撮影とピント調整の工夫

夜間の張り込みや暗い場所での撮影では、「ローラックス」と呼ばれる暗所に強い撮影モードを使い、映像をできるだけ明るくします。

さらに重要なのがピント合わせです。決定的な瞬間にピントが合わず、シルエットだけ…という事態は絶対に避けたいところ。そこで、カメラを開いた瞬間から素早く撮れるよう、あらかじめピントを「遠距離寄り(無制限)」に設定しておくことがあります。

この設定は、雨の日、夜間など、ピントがズレやすい場面で特に有効です。

一方で、至近距離では被写体がぼやけるデメリットもあるため、ベテラン調査員は状況に応じて、「無制限」と「オート」を瞬時に切り替えながら撮影していきます。

1-4.wifiやbluetooth機能を使い、スマホで遠隔監視

最近のビデオカメラには、Wi-FiやBluetooth機能が搭載されているものも増えています。これを使うと、カメラを人目につきにくい場所に隠して設置し、スマホ側で映像をチェックし続けるという使い方ができます。

従来は、風や振動でカメラの向きがズレていないか確認するために、近づいてモニターをのぞき込む必要がありました。しかし、この仕草は第三者から見るとかなり不自然で、通報や発覚のリスクもあります。

遠隔監視機能があれば、少し離れた場所からでも、きちんと対象が映っているか、障害物や植木で画面が隠れていないかなどをスマホからチェックでき、ズーム操作や専用器具によるカメラの角度変更ができる機種もあります。

2.行動を追いかけるための必須アイテム:交通系ICカード

尾行調査で電車やバスを使う場合、交通系ICカードはほぼ必須です。
対象者自身もICカードで移動していることが多く、改札をスムーズに通るためにも、調査員側も十分な残高をチャージしたICカードを持っておきます。

移動距離が長かったり、乗り換えが多いケースでは交通費もかさみます。関西圏ならICOCA、関東圏ならSuicaというように、エリアごとに使えるカードを複数枚用意しておくのがプロの備え方です。まれに、特定のカードしか使えない路線や売店があるため、そのリスクを減らす意味もあります。

また、コンビニで飲み物を買うときや、対象者と同じタイミングで会計を済ませる必要がある場合など、現金より早く支払える決済手段としても重宝します。

3.遠方調査で頼りになる「タイムズカーシェア」

浮気相手と一緒に飛行機や新幹線で遠出し、現地で車移動に切り替えるケースもあります。この場合、自分たちの調査車両を最初から最後まで追走させるのは現実的ではありません。

そこで役立つのが、タイムズカーなどのカーシェアリングサービスです。事前に会員カードを作成しておけば、無人のステーションから24時間いつでもレンタカーを出し入れでき、遠方の駅周辺で車を用意しておく、途中から車両を増やしたい、警戒されている調査車両を「別の車」に切り替えたいといった状況にも柔軟に対応できます。

遠方での張り込みや、複数拠点を移動する浮気旅行の調査などでは、カーシェア用カードが“第二の調査車両キー”のような役割を果たします。

4.高額施設に入るために必要な「クレジットカード」

高級レストランやテーマパーク、特別なアクティビティ施設など、入場料や飲食代が高額になる場所に対象者が出入りするケースもあります。本来なら出口付近で待ち構え、出てきたところを撮影するだけで済むことも多いのですが、店内でのツーショット飲食シーンを押さえたい。出入口が限られ、園内まで追わないと撮り逃しのリスクが高い。といった場合は、調査員側も施設内に入る必要があります。

その際、現金だけでは足りないこともあるため、クレジットカードを用意しておくことが安全策になります。支払いを素早く済ませてすぐ尾行に戻れることも、調査の世界では大事なポイントです。

5.折りたたみ自転車

5-1.折りたたみ自転車は「どこでも張り込み&追跡」用

対象者の移動手段が自転車の場合、そのまま徒歩で追いかけるのはかなり難しく、不自然な走り方は警戒される原因にもなります。そのため、多くの探偵車両にはコンパクトな折りたたみ自転車が積まれています。

自転車だと判断したら素早く展開し、そのまま追跡を続行することが可能です。また、調査車両を目立たせたくない閑静な住宅街では、自転車で近隣をゆっくり周回しながら張り込んだり、自転車をいじるふりをしてその場にとどまるなど、「そこにいても不自然に見えない姿」を作るためのアイテムとしても役立ちます。

さらに厳しい条件の現場では、折りたたみ自転車にビデオカメラを隠して撮影することもあります。自転車は、尾行とカムフラージュを同時に担える万能ツールと言っていいでしょう。

5-2.クロスバイクやロードバイクが必要になる場面

最近は健康志向もあり、通勤や趣味でクロスバイク・ロードバイクを使う人も多くなっています。このタイプのスポーツ自転車はスピードが出やすく、通常の折りたたみ自転車では追いつけないケースも少なくありません。

そのため、対象者のライフスタイルによっては、探偵側も同じレベルのクロスバイクやロードバイクを用意して調査に臨むことがあります。スピード自転車で通勤する人を長距離で追うには、それに見合った装備が必要になる、というイメージです。

6.カメラ用三脚:安定した映像を撮るための“縁の下の力持ち”

6-1.車内での基本の三脚は大きなもの

三脚は、調査車両に積んである道具の中でも使用頻度が非常に高いアイテムです。ビデオカメラを三脚で固定すれば、車内のさまざまな位置から安定した映像を撮ることができます。

たとえば、狙いたいポイントの角度がきつい場合でも、大きめの三脚なら高さや向きを細かく調整できるため、車の後部座席から外にカメラを見せずに撮影することが可能です。フロントガラス越しにカメラを置くとどうしても目立ってしまうので、「見えない位置に固定できる」ことは大きなメリットになります。

6-2.狭い車内や屋外で使う小型三脚

車内が荷物でいっぱいだったり、スペースが限られている場合は、手のひらサイズの小型三脚が活躍します。脚が曲がるタイプや磁石付きのものなど、ハンドルやヘッドレストに巻き付けて固定できるタイプもあり、狭い場所でも柔軟に設置できます。

さらに、目立ちにくい小型三脚は野外撮影でも重宝します。まれなケースではありますが、木の枝の陰に隠して撮影するといった使い方をすることもあります。

7.“バッグに入れたまま撮る”ための隠しバッグ

探偵の仕事は、尾行と張り込み、そしてその一部始終を映像として残すことです。しかし、堂々とカメラを構えていればすぐに警戒されてしまいます。

そこで使われるのが、ビデオカメラを入れたまま撮影できる専用の隠しバッグです。多くの隠しバッグは、外からは分からない位置に小さな穴があいており、その部分からレンズだけを外に向けて撮影できるようになっています。

周囲から見ればただのバッグなので、人混みの中、ショッピングモール、駅構内などでも、自然な体勢のまま映像を残すことが可能です。

8.接近戦で使う「時計型・メガネ型カメラ」

隠しバッグでも撮影が難しい距離感やシチュエーションでは、時計型カメラやメガネ型カメラといった超小型カメラが登場します。たとえば、浮気相手のマンションの部屋番号を特定したいとき、対象者が非常に警戒していて、大きな動きをするとバレてしまうときなど、「できるだけ自然な距離感で近づきたい場面」で威力を発揮します。

最近の小型カメラは画質もかなり向上していますが、撮影中にどの範囲が映っているかが分かりづらいため、きちんと狙ったものを画面に入れるには慣れが必要です。

9.インバーター:電源を確保する“命綱”

ビデオカメラ、スマホ、予備バッテリー…浮気調査に使う機材のほとんどは電気が必要です。そこで欠かせないのが、車のシガーソケットから家庭用コンセントやUSB電源を取り出せるインバーターです。

張り込み中は、ビデオカメラ、スマホ、予備バッテリーなどを常に充電し続ける必要があります。エンジンをかけると目立ってしまう場所では、充電式のバッテリー内蔵インバーターを利用し、車のエンジンを切ったままでも機材に電力を供給します。

長時間調査では、インバーターがないとそもそも調査が続けられないほど、重要な存在です。

10.ビデオカメラ・スマホ用のバッテリー類

10-1ビデオカメラ用バッテリー

ビデオカメラのバッテリーは、サイズの違うものを複数本そろえておくのが基本です。通常は軽くて小さいバッテリーを使いながら、長時間回しっぱなしにする場面では、より容量の大きいバッテリーに交換したり、充電しながら撮影を続けます。

どんなに高性能なカメラがあっても、バッテリーが切れてしまえば意味がありません。そのため、バッテリー管理は浮気調査の中でもかなり重要な準備の一つです。

10-2.携帯電話用バッテリー

調査用のスマホは、対象者や依頼者との連絡、ナビや地図アプリ、カメラ・SNS・メッセージアプリなど、常にフル稼働です。

そのため、探偵は2~3回分くらいフル充電できるモバイルバッテリーを持ち歩くことが多く、「大容量すぎて重いもの」よりも、「持ち運びやすい容量」を優先して選びます。

11.浮気調査がバレないようにするために必須の変装道具

11-1.メガネ

メガネは、人の印象をガラッと変えられるシンプルな変装道具です。普段からメガネをかけている調査員は、コンタクトレンズとメガネを状況によって使い分けることもあります。

フレームが太いおしゃれメガネと、目立たない普通のメガネの2種類を持ち歩き、警戒されたらメガネを外す、逆に、何も身につけていない状態からメガネをかけるといった細かな変化で、「同じ人物だと気付かれにくくする」工夫をしています。

11-2.帽子

髪型は、人を覚えるときの大事な要素の一つです。帽子をかぶっていれば、それだけでシルエットや印象を変えることができます。

冬はニット帽、夏は日差し避けにもなるつば付きの帽子など、季節に合わせたアイテムを用意し、警戒されたと感じたら帽子を外す、逆に途中から帽子をかぶるといった小さな変化を積み重ねて、対象者の記憶に残りにくいように工夫します。

11-3.タオル

タオルは、車内でカメラを設置した際にその上からかけて隠したり、ダッシュボードなど、カメラを置く場所の角度を調整するために下に敷くといった使い方をします。

一見ただのタオルですが、「カメラを直接見せないためのカムフラージュ道具」と「台座」という二つの役割を持つ、地味ながら重要なアイテムです。

12.GPSで行動パターンを把握する

GPSは、対象者の行動パターンを把握するうえで非常に効率の良いツールです。車用・バイク用・自転車に取り付けられるものなどさまざまなタイプがあり、一定間隔で位置情報を自動記録してくれます。

しばらく装着しておくと、よく行く場所、怪しい時間帯の移動先などが見えてくるため、「どの日に、どこで本調査を入れるか」を決めるための材料になります。

ただし、GPSの記録だけでは不貞の証拠にはなりません。あくまで「調査を効率的にするための補助ツール」であり、最終的な証拠は現場での映像や写真が中心になります。

実際にGPSを使う場合は、法律や契約上のルールを守ることが大前提となりますので、具体的な利用を検討している方は、探偵事務所や法律の専門家に相談するのがおすすめです。

GPSを活用して浮気調査を実施する場合には、以下の記事を参考にしてみてください。参考:GPSを使って自分で浮気調査をする方法!

参考:GPSを使って自分で浮気調査する際に知っておくべきこと

まとめ

浮気調査では、成功させるために本当に多くのアイテムが使われています。カメラや三脚、バッテリーといった撮影機材はもちろん、ICカード・カーシェア・自転車・変装グッズ・GPSなど、一見すると「ただの日用品」に見えるものも、プロの手にかかれば立派な調査道具になります。

どれも共通しているのは、

調査がバレないようにすること

裁判でも使えるレベルの証拠をしっかり残すこと
この2つを両立させるための工夫が詰まっている、という点です。

今回ご紹介したのは、プロの探偵が日常的に使っているアイテムの一部です。ご自身で浮気調査を考えている方は、「こんな道具や工夫があるんだ」と参考にしつつ、無理をせず、必要に応じて専門家に相談していただくのが安全だと思います。

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