内偵調査(潜入調査)とは?探偵社・興信所が行う特殊な調査方法

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内偵調査(潜入調査)とは?探偵社・興信所が行う特殊な調査方法

探偵社や興信所の代表的な調査方法といえば、尾行や張り込みが挙げられます。これらは調査の基本であり、多くの情報を集めることができます。一方で、それ以外にも状況に応じて行われる調査方法があり、その一つが内偵調査(潜入調査)です。

内偵調査とは、情報を得たい組織や人物の周囲に溶け込み、内部から情報を収集する調査方法です。調査対象者が勤務する職場や、情報源となる場所に潜入し、自然な形で情報を集めていきます。

浮気調査においては、浮気相手が水商売や風俗店に勤務しているケースで行われることが多く、探偵が客を装って入店し、直接情報を得る方法が用いられます。業界では「直調」とも呼ばれています。

また、親からの依頼で、子どもが勤務している風俗店に潜入し、実態を確認するために行われるケースもあります。ここでは、内偵調査(潜入調査)の種類や注意点、実際の事例について解説します。

内偵調査(潜入調査)には大きく分けて2つの種類がある

企業に潜入して情報を得る「企業潜入調査」

潜入調査

内偵調査の一つが、企業内部に入り込み情報を収集する企業潜入調査です。これは、どうしても内部情報が必要な場合に行われる調査で、調査員が社員として企業に就職し、内部から情報を集めます。

ライバル企業などからの依頼を受け、中途採用として入社できるような経歴やキャラクターを設定することもあれば、必要なスキルを持つ人材を調査専用に採用することもあります。

長期間にわたって信用を得る必要があるため、非常に難易度の高い調査方法と言えるでしょう。

調査対象者の職場に潜入する内偵調査

飲み会1

もう一つが、調査対象者が勤務している職場に潜入し、人物像や交友関係を把握する内偵調査です。多くの場合、対象者が水商売や風俗店に勤務しており、探偵が客を装って直接接触します。

クラブのホステス、キャバクラ嬢、風俗嬢などが浮気相手である場合、探偵が身分を明かさずに接触し、情報を引き出します。この調査では、事前のキャラクター設定やシミュレーションが極めて重要になります。

浮気相手がどのような人物なのか、交際が本気なのか遊びなのかを把握することは、依頼者にとって今後の対応を考える上で重要な判断材料になります。

内偵調査(潜入調査)で注意すべきポイント

内偵調査で最も重要なのは、絶対に身分を悟られないことです。探偵であることが判明した時点で、調査は失敗となります。

また、後から身元を調べられても問題がないよう、携帯番号やLINEアカウントは仮のものを使用し、名刺や個人情報についても事前に綿密な設定を行います。

さらに、内偵調査は聞き込み能力が不可欠です。会話力があり、人として好感を持たれやすい人物でなければ務まりません。場合によっては、相手に好意を持たせるほどの演技力が求められる調査でもあります。

内偵調査(潜入調査)にかかる費用の目安

企業潜入調査の場合

企業潜入調査は、就職から始まり一定期間働く必要があります。情報に辿り着くまでには時間がかかり、信用を積み重ねる過程が不可欠です。

調査期間は半年から1年以上に及ぶことも珍しくなく、費用は最低でも300万円以上が目安となります。実費や諸経費を含めると、500万円〜1,000万円以上になるケースもあります。

浮気相手の職場に潜入する場合

浮気相手が勤務するクラブやキャバクラ、風俗店に潜入する内偵調査では、1回あたり10万円前後+実費が一般的です。店舗のランクによって実費は異なり、高級クラブでは10万円程度かかることもあります。

内偵調査(潜入調査)の具体的な進め方

浮気相手がキャバクラ嬢だった場合

水商売

キャバクラ嬢が浮気相手の場合、指名して来店し内偵調査を行います。この際に最も重要なのは、連絡先を交換し、継続的なやり取りができる関係になることです。

連絡が取れるようになれば、出勤日や休日、行動パターンが見えやすくなり、浮気調査の日程を絞り込むことができます。SNSのアカウントを聞き出せれば、さらに多くの情報が得られます。

金払いの良い客として信頼を得ることが、情報収集成功の鍵となります。

内偵調査(潜入調査)の事例

妻がデリヘルで勤務していたケース

夫からの依頼で、「もしかすると妻が風俗で働いているのではないか」という相談を受けることがあります。今回のケースでも、依頼者が自分なりに調べた結果、ある風俗店のホームページに、モザイク入りではあるものの妻によく似た女性が掲載されているのを見つけ、事実確認をしたいという内容でした。

そこで、その風俗店に電話をかけ、妻と思われる女性を指名したところ、対応に出たのは間違いなく依頼者の妻でした。依頼者からは「妻だった場合でも、プレイ自体は行わないでほしい」という強い要望があったため、調査員は違和感を持たれないよう振る舞いながらサービス提供を避けつつ、自然な流れで会話を行い、なぜ風俗店で働くことになったのかという話を聞き出しました。

話を聞く中で分かってきたのは、その妻がすでに離婚を強く考えており、そのための資金を貯める目的で風俗店に勤務しているという事実でした。夫が家計を一手に管理し、渡される生活費が非常に少ないこと、さらにはモラハラに近い言動があったことなども語られました。調査員として話を聞けば聞くほど、胸が痛くなる内容であり、非常に考えさせられる内偵調査となりました。

調査で得られた内容を依頼者に詳細に伝えたところ、依頼者は大きなショックを受け、明らかに反省している様子が見受けられました。その際、風俗で働いていること自体を責めても状況は何も改善せず、むしろ離婚の意思をより固めてしまう可能性が高いことを説明し、今後は態度を改め、より配慮した接し方を心がけるべきだと助言しました。最終的には、その点について理解を示してもらうことができました。


子どもが風俗店で勤務していたケース

最近になって一人暮らしをしている娘が急に派手になり、以前よりも明らかに多くのお金を持っている様子が見られるようになったものの、その理由が分からない。何か危険なことに関わっているのではないか――。そうした不安から、父親より依頼を受けたケースです。

まずは娘の行動を把握するため、素行調査として自宅周辺での張り込みを行いました。すると夕方頃、自宅から出てきた娘は、迎えに来た男性の車に乗り込み、大きなビルへと向かいました。そのビルを継続して観察したところ、派手な服装の女性と男性が頻繁に出入りしており、車で出発しては戻ってくる様子が繰り返されていました。これらの状況から、そのビルがデリヘルやホテヘルの待機所である可能性が高いと判断しました。

その後、娘が再び建物から出てきて男性の車に乗り込み、追跡した結果、ラブホテル前で降車し、一人で館内に入っていく様子を確認しました。さらに、待機所と思われるビルに入居している会社を調べたところ、かなり大手の風俗グループが入っており、その中の「若い女性専用店」に娘が掲載されていることが判明しました。

この事実を父親に伝えたところ、強いショックを受けていましたが、それでも「直接潜入して、なぜ風俗で働いているのか本人の口から聞いてきてほしい」との依頼がありました。父親自身が問い詰めると与える精神的ダメージが大きく、また本音を話さない可能性が高いため、第三者である探偵に任せたいという判断でした。

このケースでも、不自然に思われないよう、調査員は通常の客としてサービスを受ける必要があります。変わった客だと警戒されてしまえば、内偵調査自体が成立しなくなるためです。

話を聞いた結果、娘は医療系の専門学校に通っており、学費や生活費が足りず、自分の意思で風俗店で働いていることが分かりました。両親に頼るという選択肢についても話しましたが、「どうしても頼りたくない」と強く拒否しており、そこには外部からは分からない親子関係の背景があるのだろうと感じさせられました。調査員の印象としては、とても素直で純粋な性格であり、自分なりの信念を持って行動しているように映りました。


まとめ

探偵社や興信所の調査方法は、対象者と直接接触しない尾行や張り込みが基本となり、それによって全体の9割以上の情報を収集します。一方で、内偵調査や潜入調査は、対象者と直接接触することで残りの重要な情報を補完する調査方法です。

ただし、内偵調査は高い技術力と経験が求められ、判断を誤れば大きなトラブルに発展しかねない、いわば諸刃の剣とも言える調査です。それでも、成功すれば極めて価値の高い情報を得ることができます。

内偵調査を検討する際には、調査力と実績を兼ね備えた探偵社・興信所に依頼することが重要です。

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